57巻 浅草物語の巻

こち亀の中でも最高傑作といえる(と思う)、浅草物語を含む57巻です。

  • 文豪、両津 
    このころのこち亀、本当にさえていますね。ページ下段に小説版こち亀が描かれている、実験的なマンガです。下段の小説は、異常に長い外国人の名前や、号令「1!」「2!」・・・みたいな行数稼ぎのネタがおもしろいですね。

    上段、普通のマンガの方は、両さんの書いた小説が大ヒット!てなネタなんですが、その解説がおもしろい。両さんの汚い字を解読しながら読むのが面白くて受けている、有名な書家の字と同じ書体だ、みたいなネタが大爆笑です。

  • 両さん、天国へ行くの巻 
    シトロエンの表紙がおしゃれです。天国役所が誤って、両さんの生命のロウソクを消してしまったために両さんが死んでしまう、というお話。秋本先生、役所きらいは昔からですね。マイソウルナンバーの話でも、役所はミスするみたいなネタがありました。

  • 炎の男 
    警官ロボット、度怒り炎の介が登場するお話し。ロボット警官のネタはこれまでにもあり、丸出ダメ太郎なんかも登場しています。

  • 極悪コンビ 
    ダメ太郎、炎の介が再登場。6号ロボットを開発したという話。巨大ロボットは、オチなどでも再三登場していますね。6号はブリキのおもちゃスモーキングロボットみたいですね。巨大ロボットでやらかす、というオチは後々もよく登場する気が。。。
    表紙の中川がF40で登場する流れ、映画見たいでかっこいいです。

  • 霊幻両津!!の巻 
    署の人間に復讐するため、霊媒師のもとを訪れる両津。
    個人的にあんまり印象に残らないかな。

  • 幻の温泉郷の巻 
    まずは、品備多(しなびた)温泉のネーミングがおもろいですね。尼子宗兵衛先生もこんな感じのん好きですよね。その温泉で、実は入浴剤が使われており、お湯も沸かしていたということに気付いた両津。本当に温泉を堀りはじめ、マグマがでてしまいそこをオフロードバイクコースにするというオチ

  • 神をも恐れぬ男!の巻 ★★★
    神に復讐するという、かなり強烈なネタ。アニメ最終回でもネタになっていたような。。。

  • 浅草物語の巻 ★★
    両津が署で偶然、幼馴染の村瀬を見つけるがその手には手錠がかけられていた。子供のころは優等生だった村瀬だったが、ヤクザになってしまっていたのだった。村瀬が逃亡したという知らせを受け、両津も捜査に加わる。村瀬を見つけ、「鬼ごっこはもう終わりだ」村瀬を投げ飛ばし、「何がお前を変えたのか知らないが、投げた時点でお前の負けだ」と言う両津。自首を促し、最終的に村瀬が自首する、という話です。
    2001年に再会しよう、という約束をし、実際に2001年に再会しています。

    アニメでは両津と村瀬の再会時の演出がとても印象に残っています。子供の両津と村瀬が再会を喜ぶように近づいていくが、村瀬の手にかけられた布が落ちて手錠が見える、というシーンがありました。

    自分はこち亀の人情話の中で最も好きな作品です。当然他にも好きな作品はありますが(勝鬨橋とか、友情の翼とか。。。
    ちなみにギャグでは海パン刑事とか、日本語おじさん、音田弘とかですかね。

  • 両さんの一日遊び講座の巻 
    部長の孫、大介くんと遊ぶ両津。良いことを言っているようで、そのうち悪さをします。

  • 両津代表取締役 
    表紙はベンツ300SL。跳ね上げのドアが印象的ですね。
    二時間で中川の会社に1兆円の損害を与える両津。そして逃亡して香港で大金持ちになっている両津。終盤の両さんとちがってこのころの方が強烈なイメージがありますね。

 

この巻の扉絵はどの話もきれいでしゃれていますね。